カミングアウトしないで生きるということ

こんにちは!

『FTMつよしくんの気になる言葉を考えるよ』ブログにお越しくださいましてありがとうございます!




前回のブログから少し間が空いてしまいましたね。。。

 明けましておめでとうございます!!!

ぼくは考えすぎると何もできなくなってしまうタイプの臆病者です。

このブログも、ただぼくの想いを表現して発信していけたらなぁという思いで始めたのにまたもや考えすぎていたように思います。

このブログが、いつか誰かの暇つぶしになったりしたらいいなぁ。という思いです(笑)

さぁ、タイトルに戻ろう。

誰にでも、秘密にしてきたことや人には言いたくない、はたまた言えない、ということってあると思うんですよね。

様々に。

ぼくにとって一番大きい事柄が、『心と身体の性別が違う』ということでした。

結論から言うと、ぼくは出会って仲良くなってこの人には言いたいな、と思う人にはだいたいカミングアウトしています。

それは何故か。。。

ぼくは、その人から生まれてくる言葉や思いはその人のバックボーンがあるからこそだと思っているからです。

だから、ぼくの中では、カミングアウトしないと自分から出る言葉や思いの本当の意味は伝わっていないような気がしてしまっているんです。

カミングアウトしたからって、全てを理解してもらいたいわけではないし、ましてや同情してほしいわけでもないんです。

ただ、ぼくは戸籍上は女のままの男なんですよ、ということは前提としてほしい。ということ。

本当に信頼した仲のいい人たちにはね。

だから、ぼくがカミングアウトするということは、全力であなたを信頼しているしあなたともっと仲良くなりたいんです!という主張でもあるんです。

で、こういう生き方をしていると、相手はぼくの気持ちを汲んでくれる大丈夫な人かどうかって何となく直感で分かるようになってたりするんですよね。本当に不思議なんだけど。

だから、ぼくがカミングアウトしてきた仲間ってみんな『あ、そうなんだ!全然気づかなかったんだけどちょっと質問してもいい?』ってわりと目を輝かせながら聞いてくるタイプの人ばかりです。

本当にその瞬間って楽しい。

熱心にぼくの話を聞いてくれるし、思ったことを言ってくれるし。

仲間と語らい合って、価値観や人生観の話をするって最高の時間ですよね。

この人とそれがしたいと思ったらカミングアウトしちゃう。

何回やっても慣れないしドキドキするけどね。勇気振り絞るけど、だいたい拍子抜けするくらいあっさり受け止めてくれる。

メディアでセクシャルマイノリティが溢れていて少しずつ当たり前になっているおかげもあるんだろうけど。

人って捨てたもんじゃないなって思う瞬間でもありますね。

ホルモン治療する前としてからでは、カミングアウトの種類が変わりました。

する前は、『実は心は男なんだよね。。。』

した後(現在)『実は戸籍は女なんだよね』

同じようなこと言ってるんだけど、ホルモン治療をしてからもカミングアウトするとは始めた当時は思ってなかったですね(笑)

現在もカミングアウトすることについて、最初は何か違うのかなと思っていたんですが、やっぱりカミングアウトしてからの方が圧倒的に仲良くなれるし、相手からの信頼感も強く感じる(僕だけかもしれないけど)から、いまだに大切にしたい人には必ずカミングアウトしています。

それがぼくなりの誠意だとすら思っています。

カミングアウトせずに男として相手と話していたりするとこんなことが起こります(つい最近実際に起こった)

ぼくには付き合って4年ほどになる彼女がいます。

もちろん彼女も彼女のご両親もぼくのセクシャルについて理解しています。

カミングアウトしていない方に、付き合っている人がいます。

と話すと、もうなかなか大人な年齢なのでこう言われます。

『結婚は考えないんですか?』

笑うしかできないんですよね、ほんと(笑)

何なら、誰よりも考えてますけど?って言いたいけどやっぱりややこしくなるから、笑ってごまかしてるんですが

遂に、女性から説教を食らう初体験が。。。(笑)

一応結婚はしたいと考えてるんですけど、まだ自分がもっと成長しないと…って言ったら

『男の人は皆そう言うけど、女の人からしたら正直関係ないと思います!』

『女の人だって結婚して出産とか考えたらやっぱりリミットがあるんですよ。』

もう3分くらい止まらなかったwwww

落ち着いてからよく聞いたら、自分の彼氏と同じようなことを言っててすごくタイムリーに自分の状況と重なってしまって思いが溢れてしまいましたと丁重に謝罪してくれたんですが(笑)

なんか、これはこれで面白いものが見れたなぁなんて思ったぼくは薄情なのかもしれませんけど

もしもカミングアウトしていたらこんな状況には出会えなかったわけですよね。

それってもったいないような気がするなぁと思って。

いや、カミングアウトしてからも男として女性から説教される状況ってあるんですけど(あるんかい)

結婚についてとなると、戸籍が関わってくるのでやっぱりぼくには強く言えない人が多いと思うし

ぼくの周りには、結婚が全てじゃない!!!って強く思ってる人間たちが揃っているというのもあるし

なんだか新鮮な場面に出くわして、ぼくはとても楽しかったです。

カミングアウトしないで人付き合いするということに対して、何となく窮屈なイメージを持っていたんですが

もしかしたらそんなことないのかもなと思えた経験でした。

それでもぼくは、これからもカミングアウトして生きていくんだとは思います。

自分の弱みを見せるってとても勇気がいるけれど

その勇気を受け取って真摯に向き合ってくれる仲間って必ずいる。

そこから始まる物語ってたくさんあると思います。

タイミングや気持ちが大事だから焦ったり、言えない自分を責めるんじゃなくて

いつになってもいいから、虎視眈々と狙ってみるというのはどうでしょうか?(笑)

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